プリキス!!




辿りついたのは、田園の中、ぽつんとそびえるファミレス。





「何でこんな所にファミレスが?」

「まぁ、田舎の学生御用達ってやつだな。」



窓の中を除くと、まぁ賑わってるみたい。


でもね、1つどうしても聞きたい。


「ここまで来てファミレス?隠飛羽にもあるじゃん。」





一応優等生の私からしてみると、隠飛羽から出るなんて、もうアンパンマンが顔が半分しかない状態でバイキンマンに挑むようなものだよ?


それなら危険を冒してバイキンマンを倒さなくても、近場でカビルンルンやっつければいいじゃん!




ん……?違うね、ファミレスの話だね。


そう、近場のファミレスでいいじゃんって話。







「お前、あれをファミレスだと思ってんなら大違いだぁ。あれは高級志向のパチモン。」

「どっちでもいいよ!」












南城君が店に入るなり、案内役のお姉さんが固まった。



「いらっしゃいま……せ。」

「二人。」


ぼーっとして見てる。


そりゃそうだよね。フェロモン撒き散らす系イケメンだもんね。よし、命名。フェロモン魔神だ。



南城君は固まってるお姉さんに、おいと不機嫌そうに声を掛けた。


「は、はいっ。」



そうして案内されたのは、一番奥の席だった。



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