プリキス!!





「プライバシーの侵害!」

「愛ゆえの行動だから仕方がない。」


「変態!」

「初伊だけにね。」


「……っこの病みヤンキー!」

「お褒めの言葉をどうも。」



どんな言葉を浴びせても全く動じないめぐに烏丸は大きなため息を一つして。





「……橘ぁ。……なんか……恵に負けた。」

「仕方ないよ。めぐは変態だから。」




慰めてぇ、と近づいてくる烏丸の頭をポンポンと撫でる。



「……あれ。」


突然不思議そうな声を発しためぐに、じとーっとした視線を向ける烏丸と俺。



「なんか……熱下がったみたい。」


まじか。




「愛の力だね。」


誰もが見とれるほどのいい笑顔で言い切っためぐ。


でも、俺たちは見とれるどころかげっそりしていて。




「駄目だ……もう……完敗。」

「……お疲れ様です。」





《結論》

めぐには誰も勝てなかった。





side橘 end


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