プリキス!!







夢うつつだったのが、一気に目が覚めた。




「喉乾いてないか?」

「いや……え、何でいるの?」

「姉貴に召喚された。」



……。


おねーちゃーん?


ゆっくり、様子を見ていこう的な話にならなかったっけ?


話が違うって、うん。





「飲むか?」

「あ、ありがとう。」


スポーツドリンクであろう飲み物が入ったコップを手渡される。


吉良がいたことでびっくりして忘れてたけど、私喉が渇いてたんだ。


ごくごくと飲めば、なんだかすっきりして生き返る心地がした。





てか……何か、見られてるんですが……。



「吉良さーん……なにー?」




兄とは言えども超美形な異性にじっくり見られると緊張するんだけど。



吉良は問いかけに答えなかった。



返事の代わりに大きな手が伸びてきて、無言でわっしゃわっしゃと頭を撫でてくる。



髪がぼさぼさになってきたから、「やめてよ。」って言おうとしたけど



吉良がなんか、泣きそうな顔をしてたから言えなかった。





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