プリキス!!
「その子ね、面白いんだよね~。吉良君の妹で、西巴君と浮気してるらしいよ。」
「はっ?!何すか、そのよく分からない経歴?!」
てか両方の総長と付き合うとか、どんな肉食ギャルだよ!!って思ってた。
けれど、そんな話をしてた次の日、偶然その張本人を見た。
ギャルとは程遠い、清楚系な可愛い子だった。
何より、透き通るようなブルーアイが印象的だった。
「ねえねえ、見た?」
南城先輩に喧嘩を売ってた美琴先輩は、楽しそうにクスクスと笑って席に戻ってきた。
「ばっちり見ました……。さすが、吉良先輩の妹。」
紛れもない烏丸DNAの持ち主だ。
「西巴君も南城君もあーゆー可愛い系が好みなんだねえ。ふふ、意外意外。」
今の美琴先輩の顔は、女の子達がきゃあきゃあ叫びそうな位のエンジェルスマイル。
だけど俺には……そんな可愛らしいものには全く見えなくて。
「ねえ、あの子使って、西と南に喧嘩売ろっか?」
そしたらほら、案の定。