幼なじみは恋ドロボー!!
夏祭りは危険がいっぱい?!
町屋くんと友達になったものの夏祭りの準備に大忙しの毎日。

なかなか友達らしいことできてない。

変わったことと言えば、挨拶を交わすようになったことと、よく目が合うってことぐらい。

そもそも男女の友情ってどうやって育むんだろ?

あたしは実行委員の仕事をしながら考え込む。

陽翔とは何でも言い合えるし、素の自分でいられる。

それが男女の友情かと言われたら何か違う気もする。

幼なじみって関係だから隠したってしょうがないし。

比べる相手が陽翔以外にいないことが無性に情けない。

あたしは机に突っ伏せながら町屋くんとどんな風に接すればいいのか悩んでいた。

「おい、百面相してないで仕事しろ!」

そう言いながらあたしの頭を資料の入ったファイルで叩く陽翔。

「痛いなぁ。」

あたしは叩かれた頭を右手でさすりながら陽翔を睨む。

「もう1週間きってるんだぞ、終わってない仕事ないのか?」

「もう、ないよ。」

もう1週間もないんだもん。

やり残してる仕事なんてあるわけないじゃん。

ただ、1つ気になることと言えば陽翔にまかせっきりだったお化け屋敷。

ちゃんとできたのか急に不安になってあたしは陽翔に尋ねた。

「お化け屋敷、ちゃんとできたの?」

「当たり前だろ!凄いお化け屋敷になったから楽しみにしとけ。」

満面の笑みで親指を立てる陽翔を見ながらあたしは苦笑いする。

「あっそ、ならいいけど。」

お化け屋敷なんて正直全然興味なし。

あたし、当日は絶対に近寄らないんだから。

でも、ここまで頑張ったんだし夏祭り成功させなきゃね。
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