幼なじみは恋ドロボー!!
じゃんけん!

各クラスの委員が気合いの入った声で叫ぶ。

負けることを願ったハズなのに…

『やった~♪』

陽翔の喜ぶ声。

1発で勝負が決まってしまってお化け屋敷はあたし達のクラスの出し物に決定。

最悪だ。

がっくりと肩を落としてるあたしとは正反対にじゃんけん勝負に見事勝った陽翔はご機嫌。

『陽菜やったぞ~!!競争率高かったからどうなることかと思ったけど俺ってやっぱ持ってるな』

『バカ』

何で勝っちゃうのよ‼

本当に最低。

陽翔にまかせるんじゃなかった。

あたしは陽翔にじゃんけんを任せたことを後悔していた。

『まだお化け屋敷なんか恐いのか?』

『はぁ~?!恐いわけないじゃん‼』

あたしは強がって陽翔にそう言ってみせる。

でも本当はお化け屋敷なんて大嫌い。
< 6 / 16 >

この作品をシェア

pagetop