好きにならないはずでした。
《3話》アウトでしょ


「アウトです。」

「あ?誰だてめ」

何こいつ…



「あたしはここの担任です。
初日から遅刻なんていい度胸ね」


「あ?しらねーよ。」


そいつは先生の言葉を無視して
自分の席を探した


「ここか」

…嘘でしょ おと…なり



そこで、先生がわざとらしく咳をした

「ゴホッ、あなた、名前は?」

「手嶋 飛羅(テジマ トラ)」


手嶋…飛羅…
変わった名前だなぁ


「そう。手嶋くんね。あ、じゃあ菊池さん、
続きお願い(^ω^)」


「あ、はい。えっと菊池海麻です。趣味はダンスで、野球を見ることが好きです。これから宜し…く。」


「え、何!こいつ踊るの!?笑」

「盆踊りかなんかじゃねー?笑」


違います


最近流行りのヒップホップとか

そういう系だっつうの


「じゃあ、次の人ー」


キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン

はぁ休み時間だ




「ダンス…踊れんだ」


「ええっ、あ、うん、一応。


てっ、手嶋飛羅!( Д ) ゚ ゚



いきなり話しかけてくるとは…なんぞや



「踊ってみてよ」

「いやです。」

即答。

「なんでよ。見たい」

「…見たいってゆわれても…」


絶対嫌だし。


「頼むよ」

「…あ。今日野外練習8:00から駅前でやってるるから、どうせ見るなら来て。大勢で踊った方が…」

「お、まじ?行く行く!ダチと行くわ」

…って。


何やってんだあたしいいい!!!

本当に見に来る気なのかな…

練習に集中できないし…

絶対ちゃんと踊れない…

ああ、どうしよおおおお!!!
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