しょうたくんとプリズムちゃん
『……抱きしめたい。

 けど、
 
 壊したくなんてないよ……。』

そう云いながらも、
しょうたくんの胸の奥は
プリズムちゃんをもっと強く、
本当に壊れてしまうほどに強く
抱きしめたい気持ちで溢れています。

その想いの激しさに、
自分で自分に驚いてしまうほどです。

そして、知ったのです。

誰かを想うとは、
誰かを壊してしまうのも厭わないほどに
燃えるように熱く、激しいものだと。
< 14 / 31 >

この作品をシェア

pagetop