指先カウントダウン
HRが始まり、先生が今日の予定について話す。
入学二日目だけど、今日からもう授業があるらしい。
教室の場所がまだちゃんとわからない皆に先生が一つ一つ説明していく。
正直聞いているだけではわからなくて、もらった地図でなんとかしようとため息をついた。
「あ、ところで席についてだが、まだ知らない人だらけで正直席替えしてもあまり意味がないと思うので夏休みまでこのままでいこうと思います」
話が終わりそうになった頃、ふと思い出したように先生が付け加えた。
席は、この出席番号のまま。
それってつまり…佐倉くんとしばらく前後ってこと?
やった、なのかはわからないけれど、席が近いってことは仲良くなりやすいかもってことだと思う。
うん、悪くないかも。
「じゃあこれでHRを終わります」
1時間目は移動教室じゃない。
つまり、佐倉くんの後ろで授業を受けるってことだ。
そんなことに、わけもなく少し嬉しくなっている自分がいた。
入学二日目だけど、今日からもう授業があるらしい。
教室の場所がまだちゃんとわからない皆に先生が一つ一つ説明していく。
正直聞いているだけではわからなくて、もらった地図でなんとかしようとため息をついた。
「あ、ところで席についてだが、まだ知らない人だらけで正直席替えしてもあまり意味がないと思うので夏休みまでこのままでいこうと思います」
話が終わりそうになった頃、ふと思い出したように先生が付け加えた。
席は、この出席番号のまま。
それってつまり…佐倉くんとしばらく前後ってこと?
やった、なのかはわからないけれど、席が近いってことは仲良くなりやすいかもってことだと思う。
うん、悪くないかも。
「じゃあこれでHRを終わります」
1時間目は移動教室じゃない。
つまり、佐倉くんの後ろで授業を受けるってことだ。
そんなことに、わけもなく少し嬉しくなっている自分がいた。