指先カウントダウン
やっぱり触れるのは
「桜野さんってさ、好きな食べ物とかある?」
「え?…んっと、甘いもの、かな」
突然すぎて少しびっくりしたけど、そう答える。
すると、佐倉くんは少しの間黙ってから、ちらりと私の方をみた。
「…今から言うこと、笑うなよ」
「うん…?」
「俺も…甘いもの、好きなんだ」
思わず、くすりと笑ってしまった。
だって、佐倉くんのイメージって、元気に笑ってて少し不器用な感じなのに甘いものが好きなんて照れ臭そうに言うから。
「笑うなって言っただろ…もー」
「ごめんね、だって、可愛くて」
そう言うと、佐倉くんはさらに恥ずかしそうに下を向いた。
「…でさ、俺、よくクレープとか食べるんだけど。…今から、時間があれば食べに行かない?」
「…駅前の?」
「そう!そこ!」
二人して顔を見合わせてクスッと笑う。
高校初寄り道は、佐倉くんとになりそうだった。
入学したばっかりの私には思ってもみなかったことだけど、これもありかなって思う。
「桜野さんも、あそこよく行くの?」
「うん、クレープ、好きで」
「やっぱり?あそこのクレープ美味しいよな」
「そうなの、種類もいっぱいあるし」
私たちはしばらく甘いものの話をしながら歩いた。
「え?…んっと、甘いもの、かな」
突然すぎて少しびっくりしたけど、そう答える。
すると、佐倉くんは少しの間黙ってから、ちらりと私の方をみた。
「…今から言うこと、笑うなよ」
「うん…?」
「俺も…甘いもの、好きなんだ」
思わず、くすりと笑ってしまった。
だって、佐倉くんのイメージって、元気に笑ってて少し不器用な感じなのに甘いものが好きなんて照れ臭そうに言うから。
「笑うなって言っただろ…もー」
「ごめんね、だって、可愛くて」
そう言うと、佐倉くんはさらに恥ずかしそうに下を向いた。
「…でさ、俺、よくクレープとか食べるんだけど。…今から、時間があれば食べに行かない?」
「…駅前の?」
「そう!そこ!」
二人して顔を見合わせてクスッと笑う。
高校初寄り道は、佐倉くんとになりそうだった。
入学したばっかりの私には思ってもみなかったことだけど、これもありかなって思う。
「桜野さんも、あそこよく行くの?」
「うん、クレープ、好きで」
「やっぱり?あそこのクレープ美味しいよな」
「そうなの、種類もいっぱいあるし」
私たちはしばらく甘いものの話をしながら歩いた。