姫百合
「ひどいっすよ~。魅亜さーん。
給料下げられたら、生活すんのギリ ギリになるじゃないですか!?」
まったく。
と、悪態をつくが魅亜はこれと言っていいほど気にした様子が無い。
走ってきたばっかでよく舌がまわるな~。なんて呑気なことを考えていると。
「そんなことより、早く華威教室に連れてってやれ。授業に遅れる。」
イヤ、受ける気無いけど...。
「えっ!か、華威さん何でい、居るんすか?桜月の奴等が血眼になって探してるんですよ!?」
あれほど探すなって手紙に書いたのに...。どんだけいい奴等なんだ。私なんかほっといてくれれば良いのに。
「蘭葵!!
テメェマジで給料下げるぞ!!」
魅亜...。
そんなに怒んなくても...。
てか、あんまり怖くないけど。
気にしてなくもないけど。
「ありがとう。
でも大丈夫...。」
「すみません。ですが、これだけ言っときます。ここは全国でトップ3の族の奴等が通ってます。貴方は奴等の憧れでもあります。けど、敵視してる奴等もなかにはいます。ですから、いつでも気をぬかないでください。」
そんな心配要らないんだけど..,。
ありがたく受け取っておくことにしよう。
「なるべく注意するよ。
ありがとう蘭葵。」
彼なりに心配してくれてるんだ。
「そんじゃ、早く行きますか。
じゃあね~魅亜~。
サボりにちょくちょく来るよ。」
「あぁ~。」
そこは止めろよ。一応学校のトップだろ...。
とか思いながら、毎日サボりに来る気満々ですけどね...。