distiny〜 失われた過去〜
桜子は早紀を引き寄せ


「早紀は私が居ますから・・・

足立さん・・・本当にすいません・・・

また 連絡しますので・・・」


足立はニッコリ微笑み


自宅へ帰って行った。


桜子は涙を浮かべ 早紀を着替えさせ


ベッドへ寝かしつけた。


「ママ・・・お父様・・・


早紀の事 嫌いなのかな・・・?

ママ・・・泣かないで・・・


早紀はママが居るから大丈夫だから・・・


だから泣かないでね」


早紀を和ませるつもりが逆に早紀に癒される桜子であった。


早紀が眠りにつき桜子はリビングの片付けを始めた。


「本当・・・あの子は疫病神ね・・・


徹があんなに怒るなんて・・・


桜子さんっ!あの子のしつけ


もっと厳しくしなきゃダメよ・・・


ワガママすぎるから こうなるのよ!」


晴子の言葉に桜子の怒りが込み上げてきた。


「早紀が悪いんじゃないです・・・

徹さんが大人げないから・・・

お義母様の育て方も悪かったから

あんな性格になったんではないですか?」


初めて桜子は晴子に反発した。


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