distiny〜 失われた過去〜
そしてその夜 徹が帰宅し

明日からフラワーアレンジメントの習い事が始まる事を話した。


徹は まさか桜子が嘘をついてるとは疑いもしていなかった。


翌日 大吾の事を頼みに晴子の元へ行っても


あの揉め事から 少し 嫌みを言う事もなかった。


桜子はホッとする反面


催眠療法で何がわかるのか


不安で仕方なかった。


待ち合わせ場所へ 少し早めに着いた。


しばらくすると 足立が車で迎えに来た。


車中で足立はニッコリ微笑み


桜子が緊張している様子に


何とかリラックスさせようと考えていた。


「実は僕も催眠療法の勉強してたんですよ・・・

アメリカへ行ったのも


勉強の為に・・・

でも・・・全然 違う外科専門になってしまったけど


ドキドキしてるでしょ・・・


あまり本当に何も考えないで・・・


リラックスして・・・


痛くも怖くもないですから・・・」


「そうですね・・・何か凄く緊張して・・・」


「あっ!着きましたよ・・・

小さい医院でしょ・・・


でも・・・名医ですから・・・

安心して下さい」


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