distiny〜 失われた過去〜

中へ通され しばらくすると先生らしき人が現れた。


「紹介するよ・・・僕の友人・・・

田渕 聖子さん・・・ここの医院長なんだ・・・」


「はじめまして・・・お話は 足立くんから


聞いてます・・・緊張なさらないで リラックスして下さいね・・・」


「で・・・こちらが緑川 桜子さん・・・

驚いた？女医で？」


「えぇ・・・でも 何かホッとしました・・・

はじめまして・・・

緑川です。よろしくお願いします。」


「じゃあ・・・始めましょうか・・・」


田渕と足立はカーテンを全部閉め 暗くした。


大きめの一人用のソファーに桜子を座らせた。


「緊張されてるでしょ・・・

大丈夫ですからね・・・

まず・・・深呼吸しましょうか・・・」


桜子は大きく深呼吸をした。


足立は少し離れた所で二人の様子を伺った。


「それでは・・・目を閉じて下さい・・・

今から私が聞く事に 応えて下さい・・・」


田渕はゆっくり 少しずつ


話しかけていた。