distiny〜 失われた過去〜
その時 チャイムが鳴った

守が玄関を開けると そこには富美子が立っていた


富美子は桜子の過去がわかり


居てもたってもおれず


守の自宅に突然やってきた。


「今・・・妻に話しをしてた所だったんだ・・・


何か分かったのか?」


富美子は硬い表情で言った。


「えぇ・・・アナタの奥さんが全て・・・分かってるはずよ・・・
上がらしてもらいますね」


富美子はツカツカと早苗の元へ行き早苗の頬を叩いた。


「アナタって人は・・・

ちゃんと説明してもらいますからね・・・」


「富美子・・・いきなり・・・何だ・・・」


重い空気の中 泣きじゃくる早苗に守は

穏やかに早苗に言った。


「もう・・・全て包み隠さず話してくれ・・・

富美子にとっても

僕にとっても 桜子は実の子供なんだ・・・

実の子が記憶がないと知った以上・・・

例え 君が僕の妻であっても

これだけは 黙って見過ごす訳にはいかないんだよ

だから全てを話してくれ」


その横で険しい表情の富美子が口を出した。


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