† トータル †
トータル誕生の秘密
☆美果side☆
私たちは、そのまま別れた。
家への帰り道の途中、電話が来た。
「もしもし?」
『あ、美果?』
この声・・・美雨?
「どうしたの?」
『仕事、決まったから』
「・・・わかった」
『美果?』
「何?」
『どうしたの?元気ないね』
元気が、ない・・・?
『何か言われたの?』
「・・・美雨」
『うん?』
「・・・私っ・・・嘘ついたっ・・・」
気が付くと、私は涙を流していた。