† トータル †
☆美果side☆
「それで・・・今に至るんだ」
織子に・・・そんなことが?
知らなかった・・・。
過去アリだとは知っていたけど・・・。
「父さん、今オリコちゃん・・・いや、妹はどこに?」
智也くんの目が、変わった。
「僕、ずっと妹を探していたんだ・・・。
それなのに、会えないままなんて嫌なんだ」
「私も会いたいです。
織子は、私たちの、大事な友達ですから」
「・・・多分警察署だろうな。
詳しくは俺もわからないけど」
署まで送ってくれると言うので、私は美雨と杏奈に電話をかけた。
そして、織子のことを、全て伝えた。
やっぱり、2人とも驚いていた。
そりゃあ驚くよね。
智也くんの双子の妹なんだもの。
全く名前も姿も、似ていないのにね。
美雨によると。
織子は数分前、「父親に会ってきます」って言って出て行ったらしい。
父親・・・警視総監。
向かった場所は、
警察署。