† トータル †
振り向くと、入り口に白鳥智也と、父親である白鳥勝也警部がいた。
って、今白鳥くん、ボクのこと『オリちゃん』って呼んだ・・・?
その呼び名をするのは、数少ない。
お母さんと、お父さんと、お兄ちゃんだけのはず・・・。
それなのに・・・どうして?
どうして、白鳥くんがその呼び方を知っているの・・・?
「・・・白鳥警部」
お父様が、警部の名前を呼ぶ。
・・・知り合いなのか?
「何しに来た?
織子に用はないはずだろう・・・?」
「用はありますよ。
あるからここに来たんでしょう」
「・・・」
「来ても良いと言いましたよね?
織子に会わせてほしいと、ワタクシ頼みましたよ?」
「・・・良かったなぁ会えて。
まあ、もう終わりだろうからな」
「いえ?
終わりではありませんよ・・・」
「何?」
・・・一体、何の話をしているんだ・・・・?