† トータル †
再会と再開
☆美果side☆
警部さんが呼んだ刑事さんに、警視総監が連れて行かれるのを、織子は寂しそうに見ていた。
まあ・・・どんな形で扱われたとしても、織子にとってはお父さんだもんね。
寂しい気持ちは、あるか・・・。
「織子」
私が呼びかけると、織子は振り向いた。
「あのねっ、織子・・・」
「ありがとうございました」
「・・・え?」
織子はふっと微笑んだ。
やっぱり珍しいなぁ・・・織子が笑うの。
「どうしました?」
「いや・・・何でもないよ?」
織子は不思議そうに私たちを見た。
私だけでなく、美雨も杏奈も驚いた顔をしていたみたい。
驚くの、無理ないよねぇ?