† トータル †
☆智也side☆
それは、突然の電話だった。
『智也ぁ』
電話の相手は、離れて暮らしていて、1年間全く会っていなかった父さんから。
僕は中学を卒業後、探偵になるため、進学校へ進んだ。
探偵は多くの知識を持つ必要があるから。
もっともっと勉強して、名探偵になるんだ。
僕が進学した学校には、寮があり、僕はそこに住んでいた。
「何の用?」
『智也に、捕まえてほしい犯罪者がいるんだ』
犯罪者の存在は、僕が許さない。
「誰?」
『トータルって言う泥棒だ。
度々ニュースとかで見かけるだろう?』
トータル。
4人組の女泥棒。
どんなセキュリティもどんな警備も、アッサリ突破してしまう。
漫画とかだと、悪人から盗むが、トータルは全く関係なし。
悪人から盗むケースが多いけど、弱者から盗むケースもある。
盗む理由や正体は、わかっていない、謎多き犯罪者だった。