† トータル †
☆美果side☆
休み時間が終わり、寝ていた杏奈を起こし、私たちは教室へ戻る。
そろそろテストだ。
トータルの仕事は出来るだけ抑え、私と杏奈の勉強を教えようと、織子と美雨は決めている。
あの2人は、特に勉強をしなくても、学年10位以内をキープできる。
織子なんて、毎回学年トップだ。
頭の中を覗いてみたいものだ。
「ミカちゃん」
「何?」
突然智也くんに話しかけられ、思わず驚く。
何の用だろう・・・?
「ミカちゃん、好きな人とか彼氏とか、いる?」
・・・はあ?
いきなりそれかい。
暫く思考停止しちゃったじゃないか。
「いないけど」
私には、織子・美雨・杏奈だけで十分だもの。
関係ない人には興味ないの。
「なら良かった。
・・・僕と、付き合わない?」