"アタシ"
「あ…ありがとう」
私は小さく俯いた。

「おう。」

ジャージに書いていた苗字
ーーーーー竜ケ崎ーーーーー

「…竜ケ崎くん⁇」

「あ,俺の名前⁇ジャージに書いてるもんな。つか、俺の名前しらねぇの?」

彼は何が面白いのか笑いながら私の頭を撫でた。

「な…!なんで笑うの!初対面だしわかるわけないじゃん!」

私はわざとらしく頬を膨らました。

「あ。わりぃわりぃ。でも、俺みてぇなやつとぜってぇかかわんなよ。」

急に竜ケ崎くんが真剣な顔つきになった。
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