生徒会に告ぐ!
多分、なんて信憑性の欠片も無い言葉…端から信じてなんていないのだけれど。
少しは、賭けてみる価値はあるかもしれないわね…
「分かりましたよ…で、何を聞きたいんですか…?」
私の返答に、黒い王様の口が笑った。
「お前、過去に何が有った…?」
「っ…!?」
質問の意味は瞬時に理解した。
多分あの事を聞きたいのだろう…出来れば思い出したくない思い出の事を…
「別に何もありませんけど…?」
平常心…でいたいのだが煩い心臓の鼓動がそれを邪魔する。
自分と彼等に嘘を吐き部屋を出ようとすれば…
「正直に話せ」
絶対的な黒い王様はそれを許さなかった。
「さっきの返答が貴殿方が欲しがった答えです」
その王様に嘘を吐きドアに手を掛けた瞬間…
「正直に話せよ…」
誰が聞いても判るこの声の主は怒っている…
私も怒りたいわよ…
幸いこの場所には、彼等しか居ないみたいだから