あの空に輝く太陽のように
私たちはリビングに通された。

真ん中には机と、四つの椅子。

つまり、離婚してからなにも変わっていない、ということだ。

「さあ、座って。」

四人全員が座った。

本来ならば真凛たちのお母さんが座る場所に私なんかが座っていいのだろうか…と思って真凛を見つめたら、微笑みを返してくれた。

「で、何か用があるんだろう?」

「あ、あぁ…。
実はお袋がな…」

ひでちゃんが話を始めた。

私と真凛はぼーっと聞いていた。

「…というわけなんだ。」

「そうか…。」

ひでちゃんの話が終わった。

リビングに沈黙が流れた。

しばらくしてから、おじさんの口が開いた。

「わかった。少し考えさせてくれ。
また来てくれるな?」

「うん。
親父が元気そうで良かったよ。」

「お前らこそ。
2人とも大きくなったな!」

こうしてこの親子は再会を果たした。

用は済んだので、解散になった。

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