あの空に輝く太陽のように
「美月、今日はありがとな。
お前がいてくれたから話せた。
本当にありがとう。」

「そんな…私は本当になんにもしていないから!」

「そんなこと言うなよ。
本当にお前のおかげだから。
ありがと…。」

すると、ひでちゃんは私を抱きしめてきた。

「……っ!!!!」

私はびっくりして、抵抗すらできず、ただされるがままになっていた。

「あーらお兄ちゃん、いくらなんでも生徒に手は出しちゃいけないんじゃないのぉー??」

真凛が意味深な笑みを浮かべ、こちらを見ていた。

「……ご、ごめん!!
ついっ……!
お、お前もそんなこと言うなっ!!」

ひでちゃんは珍しく赤面していた。

私は抱きしめられた驚きで離されたあともしばらく身動きが取れなかった。

「……き?…づき?みづき?美月!
大丈夫ー?聞こえてるー??」

「……あ、あぁ…ごめん。
聞いてなかった。」

「大丈夫ー?本当に。
ほーらお兄ちゃんがあんなことするから!!」

「美月まじごめん!本当にごめんって!
わざとじゃ……ないから!
本当にごめんな??」

「だ、大丈夫だから!
本当なんでもないから!!
あっ、わ、私用事思い出したから帰るね!!
バイバイっ!!!」

「あ、ちょ、美月っ⁈

……逃げられた。」
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