高校生の少年少女
日向を見た女子たちは私からのき、
後ずさりを始めた。
「ふ、古木くん。これは違うの、わ、私たちはあなたのためをおもって」
「誰がんなことたのんだ。」
「お前ら見たいなやつがいるから、奏太がいじめられるんだ。」
「でもっ、私たちは」
「自分達の願望を、俺や奏太に押し付けんな。」
そういうと、女子たちはしくしくと泣きはじめた。
「ごめんな、気付いてやれなくて、ごめん。奏太。」
「ううん、いいの、来てくれただけで、それでいい。ありがと、ごめん。」
「全く、心配させやがって・・・・。髪、切り直さないとな。」
そう言って、
静かに泣いている私の頭をくしゃくしゃと撫でてくれていたのだ。
泣き止むまでずっと。