Dear Song
いつものように玄関のドアを開け、部屋へと足を踏み入れる。


__ガチャッ__


部屋の明かりが付いていることに気づいたが、ただの消し忘れかと思い、特に気にも止めなかった。


手にしていた鞄を適当にそこら辺に置き、アコギを手にする。


さっきまで、何度も歌った曲を奏でる。


その曲に乗せ、歌を歌う。


歌い終わり、もう一度、、、


そう思った時、声を掛けられた。


「良い歌じゃん」

「わぁぁぁぁぁ!!お兄ちゃん!!」

「なんだよ。今日「来る」って、連絡してただろ」


そういえば、、、


朝までは、いや、、、学校に居た時までは、ちゃんと覚えた。


バンドの練習に行って、、、あ!そうだ!!

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