Dear Song
ステージの脇から、観客の様子を見て、、、


「いつものライブとは、ステージの大きさも人の多さも比べ物にならねぇな」


奏が、少し緊張した面持ちで言う。


「でも、ここでライブしたら気持ち良いだろうね」


瑠奈は楽しそうに、クシャリと笑った。


「なら、ここで歌った後。報告会でもするか」

「いいかもね」


伊吹の言葉に、あたしはそう返事を返した。


そして先ほどまで照明で照らされていたのに、ゆっくりとその照明は明かりを失った。


「どうぞ、Libreさん」


そう、スタッフに合図を出され、あたし達はたくさんの人が見ているステージへと上がった。


4人で顔を合わせ、合図を出し、伊吹が「OK」の合図を出した。

< 130 / 392 >

この作品をシェア

pagetop