Dear Song
兄はライブ衣装に着替え、ヘアスタイルも決まっていて、そんな兄の姿をあたしは生で始めてみた。


そんな兄は、あたしが知ってる兄と違って、寂しくなる。


「なんか、別人みたいだね?」


あたしはそんな言葉を、兄に向けた。


兄はあたしの言葉に、少しだけ困ったような表情を見せた。


あたしは、、、兄のことを、困らせてしまったかもしれない。


それに気づいたが、あたしはどうすれば良いのか、わからなかった。


兄はそんなあたしの頭を、いつものようにワシャワシャ。と、撫でる。


そして、、、


「最高だったよ。チャキのライブ」


兄はそう、あたしに最高の褒め言葉をくれた。


その兄の言葉に、自然とあたしの顔は緩んだ。

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