Dear Song
「次は、俺の番だな。まだまだ、チャキには負けねぇからな」

「楽しみにしてるから」

「おう。じゃ、そろそろ戻る」


兄の言葉に頷き、あたしもみんなの元に戻ろう。と、着た道を戻る。


チラッ。と、振り向くと、兄はあたしのことを見ていて、、、


「早く行け」


そんな言葉を、向けてきた。


あたしは前も向かずに歩き、兄に手を振る。


__ドンッ__


そんなことをしていたら、何かにぶつかった。


「チャキ!!」


あたしの名を呼ぶ、大きな兄の声が聞こえた。


__ガタッ、ガタンッ__


何かモノが落ちるような、もの凄い音が耳に届く。


あたしは怖くなり、ギュッと目を瞑った。

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