Dear Song
そんなあたしと兄の様子を見て、周りはどう思っただろう。


どんな関係だと、思っただろう。


、、、でも。


この時のあたしは、周りの様子を伺うことなんて出来なかった。


あたしは、、、兄に、怪我をさせてしまった。


その事実に、あたしはどうしようもないくらい。


自分のことを、、、責めた。


気づけば、あたしの周りに人が居なくなって居て、、、


遠くから聞こえてきた、今までにない観客の声に、、、兄が、Lanatureがステージに上がったのではないか。と、急いで会場へと向った。


人、人、人で、、、溢れかえっている会場。


ステージの様子なんて、今のあたしの位置からでは全く見えない。

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