Dear Song
悠夢から、あたしは逆行になっていて、、、


あたしが泣いていることに、悠夢はまだ気づいていない。


「あんなに人が居たから、会えないかと思った」


そう言い、悠夢は笑った。


「ライブ、どうだった?俺、Libreのライブ調度見れなくて」


そんな言葉を、あたしに投げかけてくる。


ライブなんて、今はどうでも良い。


ただ、、、


「、、、ライブになんか、出なきゃ良かった」


あたしがあそこに居なければ、兄は怪我をすることもなかった。


「百瀬、さん?」

「なんで、、、あたし、ライブなんかに出たんだろう」


何も知らない、何も関係のない悠夢にそんなことを口にする。

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