Dear Song
ちゃんと、真剣に兄のことを考えてくれている。


だからこそ、手術を勧めているのだ。


もう一度、兄がステージに立つことを、願って、、、


その後、再びタクシーに乗り、、、あたしの家と戻った。


手術するにしろ、これからのLanatureのバンドのこと。


兄は、いろんなものに追われていたと思う。


兄は一生、Lanatureで生きていくつもりだっただろう。


こんな風に、ステージを下りることになるなんて、、、


誰も、思いもしなかっただろう。


その原因を作ってしまったのは、あたしで、、、


あの時、、、


どうして、あたしは兄に助けられたんだろう。


どうして、ちゃんと前を見ていなかったんだろう。


どうして、どうして、どうして、、、


そんな後悔ばかりが、あたしの頭の中をグルグルと駆け巡っていた。

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