Dear Song
そして、1週間。


あたしと兄は、1度も家を出ることなく、テレビを付けるわけでもなく、、、


お互いに口を開かずに、過ごしていた。


「チャキ。ここ、借りて良いか?」


ここ、と言うのは、あたしの家のことだろう。


「外で出来る話でもないし。ここにメンバー呼んで、これからのことについて話し合いたい」


それが、1週間ぶりに話した兄との会話だった。


「、、、うん。わかった」


あたしは、兄にそう返事をする。


「日時とか、時間とか、、、詳しいこと、決まったら教えて?あたし、家に居ないようにするから」

「あぁ。悪いな」


あたしは兄の言葉に、首を横に振った。


今のあたしには、それくらいのことしか出来ないし。

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