Dear Song
「あのバンドか!Summer Liveで、始めを飾った」


AKIRAは、思い出したように言う。


「あぁ」

「あのバンドのボーカルがDAIの愛しの、妹ちゃんだったんだ」


SATOは、納得したような顔を見せる。


そして、、、


「音楽の才能に、兄妹揃って恵まれたってことか」

「どうだろうな。俺はどちらかと言うと、努力家だ。そんな俺と比べて、チャキは、、、」

「天才」


DAIの言葉に、チャキと同じボーカルをしているAKIRAが答える。


「天才ねぇ。お前もそう、思うのか?AKIRA?」


TAKUYAがAKIRAに、問う。


「ボーカルは、天才しか出来ねぇよ。俺が、天才のように」


AKIRAは恥ずかしげもなく、そんな言葉を溢す。

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