Dear Song
「見た目は、後でどうにかなる。大事なのは俺らの音楽に、彼女が声が合っているかだ」


伊吹は、そんな言葉を口にした。


見た目はって、、、


この人も、とても失礼な人。


「きっと、2人だって惚れる。この子の声を聞いたら、誰にも渡したくなくなる」


瑠奈は、そんな言葉を2人に掛けた。


「ごめん。この曲、もう1回歌って?」


瑠奈はそう言い、曲を入れた。


それは、さっきも歌った兄のバンドの曲で、、、


あたしはマイクを手に、聞き慣れた兄のバンドの曲をメロディに乗せ、歌う。


その時、、、


どんな目で、3人があたしのことを見ていたかはわからない。


あたしはただ、その曲に集中し、完璧に歌いこなした。

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