Dear Song
思うように自分の腕が動かなくて、好きなドラムも好きなように叩けなくて、、、


大変で、辛いはずなのに、、、


そんな今を、兄は「休息中だ」と言う。


そんな風に、今を受け止められる兄は、、、強い人だ。


「その休息って、いつまで?」

「さぁな。けど、俺はヒーローだから、普通の奴よりは早く復活できるかもな」


そんなバカなことを言う兄に、あたしはおかしくて笑ってしまった。


「あんまり、無理しないでね?」

「無理も無茶もしねぇ。待ってくれてる仲間の為にも、地道に頑張るさ」


兄は、良い仲間に、、、出会えたんだ。


「仲間って、温かいよね」

「あぁ。勝手に怪我したやつのことを、信じて待ってくれるようなバカな奴らだしな」


口では、そんなことを言ってる兄だが、、、


きっと、心の中では感謝しているのだろう。

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