Dear Song
__ガシャンッ__


教室のドアまで差し掛かった時。


あたしが向っていたドアとは反対のドアの方から、そんな音がした。


そちらを確認すると、ドアのガラスが割れていた。


そのドアの近くには、悠夢が立っていて、、、


一瞬、ほんの一瞬。


悠夢と、目が合った。


「ちょっと、悠夢」


美郷が、悠夢に声を掛ける。


どうやら、今の騒ぎは悠夢が犯人らしい。


騒がしかった教室は、悠夢が犯した行動のせいで、騒がしさ失った。


そして、教室に居た生徒たちは、、、


驚きと、不安そうな目で、悠夢の様子を伺う。


「あ、わりぃ。ちょっと、カッとなって」


なんて、悠夢はこの場とは場違いな、明るい声で言った。

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