Dear Song
悠夢は少しだけ、考えているような表情を見せる。


「あの、百瀬さん。こんなこと、俺が聞く権利なんてないんだけど、、、」

「うん?」

「百瀬さんは、その、、、DAIと、付き合ってるの?」


チラッ。と、1度あたしの顔色を伺い、悠夢は申し訳なさそうに尋ねてくる。


それに、あたしはなんと答えれば良いだろうか?


兄が普通の人間ならば、簡単に否定も出来る。


あたしの「兄だ」と、言える。


だけど、兄は普通の人間ではない。


有名人で、誰もが知る、Lanatureのドラム、DAIなのだ。


そんな兄の「妹だ」と、言って、兄の株を落としたくもない。


でも、、、


悠夢は誰かに言いふらすようなことも、しないだろう。

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