Dear Song
「あたし。今まで、誰かと付き合ったことも、、、ない」


兄との関係を、口には出来なかったが、、、


あたしはそのことだけでもわかって貰いたいと思い、悠夢に伝える。


「そっか。ありがとう」


悠夢は優しく、あたしに笑顔を見せてくれた。


そして、、、ドサッ。と、さっきまで座って居た椅子に、再び腰を下ろした。


そんな悠夢の行動に、あたしはどうして良いのかわからず、、、


その場に、立ち尽くす。


「百瀬さんも、座らない?」


立ち尽くして居たあたしに、悠夢は尋ねる。


それに小さく頷き、少しだけ距離を取り、悠夢の隣に腰を下ろした。


また、少しだけ沈黙が続いた後。


「大丈夫?Libre」


悠夢は、バンドのことを尋ねて来た。

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