Dear Song
あたしは教科書やノートを取り出し、授業を受けているフリをし、、、


ノートに、頭の中で浮んだメロディを書いていく。


書いては消し、消しては書き、、、


ノートは段々、黒くなっていく。


ここは、この音の方が良いかも、、、


でも、そうしたら、、、ここを直さなきゃ、、、


そんなことをしながら、あたしは音を形にして行った。


いつの間にか授業は終わり、気づけば教室に1人。


窓からは、夕日が差し込む。


ヤバッ、、、


今日、バンドの練習の日だ。


そして急いで、荷物を鞄の中へと押し込み、家へと向う。


家に着き、いつものように着替えをする。


着替えを済ませ、目に入った、使い古したアコギ。

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