Dear Song
「話したい、ことですか?」


伊吹が、兄の言葉を聞き返す。


「そう。超、良い話」


伊吹は兄に聞いたのに、AKIRAが答える。


「AKIRA。それは「歌を聴いた上で」って、言ったよな」


兄は、今にも話しだそうとする、AKIRAのことを止めた。


「とりあえず、聴かせてくんねぇ?君ら歌」


そう、兄はあたし達に促した。


なので、それに同意し、それぞれのポジションに着いた。


あたしは奏と顔を見合わせ、タイミングを取る。


Sky weep day~空が泣く日~の始めは、奏のギターとあたしの歌から始まる。


何度も、練習をした。


2人で息を合わせ、同時に入った。

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