Dear Song
そして、その後に瑠奈と伊吹の音が加わった。


歌う前は、あたしも緊張していた。


だけど歌い始めたら、一気にその緊張から解放される。


自分たちの、Libreの音楽の世界に入ったから、、、


そして、最後、、、


みんなの音と一緒に、あたし歌も、、、消えた。


緊張から解放されていたのに、、、


音が消え、また緊張に包まれる。


兄は瞳を閉じていて、まだその瞳を開けない。


それがまた、緊張感を煽る。


「良いんじゃねぇの?」


SATOが口を開く。


「Libreの音楽は良いとして、妹ちゃんの声に、AKIRAの声。2つの声が合わさって、どんな音になるか?」


TAKUYAの言葉の意味が、よくわからない。

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