Dear Song
兄はゆっくりと、瞳を開いた。


そしてその視線はあたし達を捕らえることなく、AKIRAへと映される。


「どうだ、AKIRA?」

「気持ち良いとは、思う。土台は、しっかりしてると思う」


兄の問いに、AKIRAもよくわからない言葉を吐く。


「SATOは?」

「俺も、良いと思うぜ?AKIRAの言うように、土台は出来てる。そこらへんのバンドより、彼らの歌の方が売れると思うね」


そして、SATOも、、、


兄は、視線をTAKUYAに向ける。


「お前が言う「音」は、良い音になりそうか?」

「悪い音になると思うか?」


兄の問いに、TAKUYAは問いで返した。


そんなTAKUYAの言葉に、兄は笑みを溢した。

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