Dear Song
練習が終わり、自分の家に帰って来たの0時過ぎ。


ウォークマンで、3人が作ってくれた曲を繰り返し聞く。


今回の新曲は、今まで作った曲の中で、順位をつけるとしたら、1番だろう。


だからこそ、歌詞を書く手が止める。


良い曲を、あたしが付けた歌詞のせいで台無しにはしたくない。


シャーペンをクルクルと、回していたら、、、


ブーッ、ブーッと、携帯が震えた。


あ、お兄ちゃんだ。


ディスプレイを確認し、電話を取る。


『よ。元気か?、、、また良い曲、出来たみたいだな?』


兄は、電話越しに聞こえる。


Libreの新曲を聴いて、そんな言葉をくれた


「元気だよ。うん、良い曲は出来たんだけど、、、中々、歌詞が書けなくて」


あたしは兄に、そんな愚痴にも聞こえる言葉を溢す。

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