Dear Song
「とりあえず、リハーサルしますか」


あたしが来た事を確認し、伊吹はみんなに声をかけた。


それから、一通り流しでリハーサルをした。


そのリハーサルも、無事に終わった頃。


「おう!!」


AKIRAが2階の方を見て、声を掛けた。


そこに居たのは、兄とTAKUYAとSATOだ。


「どうよ。俺らの音楽」


自信満々に、AKIRAが尋ねる。


「AKIRA。リハーサルなんだから、80%くらいで歌えよ」


兄が呆れたように、言う。


「だって、ライブだぜ?「テンション上がるな」って、方が無理な話だぜ」

「AKIRAはバカだから、話が通じないって」


AKIRAの言葉に、SATOは全く違う通訳をした。

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