Dear Song
いつだって、兄はあたしの前を歩き、、、


あたしに、いろんな世界を見せてくれる。


音楽を教えたのは、両親だが、、、


音楽の楽しさを教えてくれたのは、兄だ。


そんな兄があたしにとって誇りで、尊敬する人。


「なら、それまで、、、お兄ちゃんは、今のポジションに居てよね」

『バーカ。同じ所になんて居ねぇよ。俺は、今よりも上に行く』


やっぱり兄は、あたしのことを待ってくれず、、、


いつまでも、あたしの前ばかりを行く人だ。


「すぐに、追いかけてやる」

『楽しみに待ってる。明日も学校だろ?早く寝ろ』

「うん。おやすみ」


そう返事をし、あたしは兄との電話を切った。

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