Dear Song
だけど、、、そう簡単に、諦められない。


そんなこと、出来るわけ、、、ない。


どうか、これが最後のライブにはなりませんように、、、


今のあたしには、そう、、、願うしかなった。


「この後、どうする?」


まだステージを見続けていたあたしに、瑠奈が尋ねる。


「このまま、、、帰っちゃおうかな?」


文化祭の日は、朝に出席の確認が出来れば後は自由だ。


このまま帰った所で、誰にもバレないだろう。


「大丈夫なの?」

「うん。今日は、みんなと一緒に居たいから」

「そっか」


なので、あたしはLibreのみんなと学校を後にした。


いつもの練習場所に着き、特に口を交わすわけでもなければ、楽器に手を掛けるわけでもない。

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