Dear Song
入学して、1度も話した事もない。


そんな子があたしに、何の用があるというのだろうか?


不思議に思いながらも、あたしは彼女の後に続く。


彼女が立ち止まったは、使われていない旧校舎の影。


そこには、見たことのある女子生徒たちも居た。


「美郷と悠夢の邪魔したって、ホント?」

「え?」


彼女の言葉に、聞こえていたが、聞き返す。


「あんたみたいな子。悠夢が相手にするわけないじゃん」

「何、勘違いしてんのよ」

「バカじゃない?悠夢には、美郷が居るんだよ」


よくわからない、暴言を浴びせられる。


「これ以上、2人の邪魔したらこんなんじゃ済まないから」


そう言うと、あたしのことを置いて、彼女たちは帰って行った。

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