Dear Song
今のあたしは、学校に来る意味なんてあるのだろうか?


ふと、そんなことを思った。


あたしは、、、


どうして、こんな思いまでして学校に居るのだろう。


「お前ら、最近変じゃね?」


悠夢が、そんな言葉を溢した。


「百瀬さんが「何した」って言うんだよ。学費のことなんて、親の問題だろ?百瀬さんは関係ねぇだろ」


悠夢の言葉に、教室が静まり返る。


「悠夢。何、怒ってんだよ。そんなことしたら、百瀬の奴勘違いするだろ」


別に、勘違いすることなんてない。と思うんですけど、、、


「意味わかんねぇよ」


悠夢は不機嫌そうに、自分に声を掛けて来た人間を見る。


「お前が優しいのは、俺も充分知ってる。だけど美郷のことを泣かしちゃ、ダメだろ」

< 330 / 392 >

この作品をシェア

pagetop